先輩社員インタビュー interview
各部門に所属する社員にインタビューしました。
実際の業務内容から、仕事のやりがい、社風まで、幅広い質問に答えてもらっています。
埋蔵文化財調査員
S・Mさん
担当業務:発掘調査報告書の作成、遺物の分析
好きなことに携わり、
日本全国の遺跡と向き合う。
この会社に入社した理由
子どもの頃から地元の埋蔵文化財センターを訪れるほど歴史が好きだったこともあり、大学・大学院では考古学を学び、その後自治体の非常勤職を経て学芸員として就職しました。しかし、体調を崩し身体が不自由になってしまったことから、それまでの仕事を続けることが出来なくなってしまいました。新たな道を考えたときには、やはりそれまでの経験を活かし、好きなことに携わっていきたいという思いが強くありました。
民間の発掘調査会社は一つの地域に縛られることなく、日本全国の遺跡の発掘調査に携わることができ、関東地方以外でも調査実績のある四門文化財は魅力的だと思い入社しました。
従事している業務の内容
在宅で発掘調査報告書の作成を主に行っています。発掘現場で作成された図面や撮影された写真類をもとに図版を作成するだけでなく、遺物の分析を行うこともあります。分析した遺物は観察記録を残すだけでなく、報告書への掲載遺物を抽出し文化財センターで図化作業を行ってもらう必要があるため、オンラインツールをうまく活用したコミュニケーションを大事にしています。自分で現場に立つことはありませんが、最後は遺跡の情景を思い描きながら報告書を執筆するように心掛けています。
応募者へのメッセージ
発掘調査は様々な地域・時代を対象とするので、現場はもちろんですが、報告書を作成するためには勉強しなければいけないことが多くあります。また、数か月から時には1年以上に及ぶ整理作業では、膨大な図面や写真から1つずつ事実を積み上げていかねばならず、地道な作業が続きます。ですが「これが知りたい!」という探求心をもって働くと日々小さな発見が得られる仕事だと思います。発掘調査報告書が完成した時には、きっと充実感を得られると思います。
営業
M・Kさん
担当業務:お客様や地方治体との窓口、見積作成、現場の下見、打ち合わせ
前職のスキルを活かし、
歴史への想いを仕事に。
入社理由
私は大学時代に教育学部(社会科専攻:日本史ゼミ所属)で学んだあと、現在とは全く別の業界で営業として働いていました。5年ほど勤続していましたが、やはり興味関心のある歴史に近い所で働きたいと思い、四門(現:四門文化財)に入社しました。
当時は営業職の求人は出ていませんでしたが、前職のスキルも生かせる営業職の採用は検討していないのか面接で伺い、今の職種につきました。
現在の事業内容
お客様や地方治体の教育委員様との対外的な窓口として見積の作成や現場の下見、打ち合わせが主な業務です。実際の発掘調査というよりその前後で調査がスムーズに行くよう整える仕事といえると思います。
一都三県が主な活動範囲ですが、近年では長野県での調査を受注しており、その他にも宮城県、静岡県といった地方での入札で出張することもあります。事務所にいるより外回りが多いです。また、入札参加資格申請などの事務手続き行うこともあるので、一般の営業職より仕事の範囲は広いかもしれません。
応募者へのメッセージ
業種柄会社の中でも考古学専攻の方が多くいらっしゃいますが、他学部でも力を生かせる場面は多くあると思います。私自身は前職でも営業として働いていたので、取り扱う仕事自体は全く異なりますが、お客様との接し方やビジネスマナーなどの培ったスキルは今でも生きていると感じています。
私自身も専門性の高い内容のお問い合わせなどまだ自分だけで解決できない場面が多くありますが、少しずつできることを増やしている最中です。一から学んでいく気持ちがあれば多くの活躍の場が持てると思います。
埋蔵文化財調査員
H・Tさん
担当業務:発掘現場での作業員さんへの指示出し、遺構・遺物の写真撮影、3Dスキャンソフトを用いた測量や図面作成
新しい技術を武器に、
発掘調査の最前線で活躍する。
入社した理由
私は大学で考古学を専攻していました。実習などで山形県や北海道の遺跡の発掘を経験しました。実習先では土器や人骨など遺物に実際に手を触れ、自分たちで遺跡を発掘する経験は何事にも代えられない達成感に満ちたものでした。新卒時は別の業種に就職したものの埋蔵文化財関係の仕事にしたいと思い、文化財の調査部門があるこの会社に入社しました(入社時は(株)四門)。
従事している業務内容
入社当初は首都圏の様々な発掘現場で調査をしていましたが、昨年度より長野県にて奈良・平安時代の水田跡、古墳時代の集落跡の調査に従事しています。業務内容は現場での作業員さんへの指示出しや遺構、遺物の写真撮影業務です。また、3Dスキャンソフトを用いた測量や図面作成業務も行っています。まだまだ、技術力が不足していると感じているので、先輩方に助言をいただきながら日々現場で試行錯誤して日々業務に励んでいます。
応募者へのメッセージ
弊社では業界内でいち早くDX化に取り組んでいることもあり、従来の調査技術だけではなく、3DスキャンやRTK・GNSSを用いた測量など日々新しい技術取得に努めています。また若手が新しい技術を取得することで、従来の調査技術で劣ってたとしても、新しい技術で補うことができます。そうすることで、会社内で発言できることが増えていき、自分の自信にもつながると思います。
そのためには自分から主体的に動くことが大切だと思います。最初はわからないことだらけだと思うので、ガンガン上司や先輩に聞きに行って自分なりのこの仕事への理解を深め行ってもらえればいいなと思います。そして発掘調査の中で何かしらのスペシャリストになっていって欲しいなと思います。